1. カットしたい位置に赤い縦線(現在フレーム)を移動する
タイムライン上に表示される赤い縦線を、削除したいシーンの始点や終点にドラッグして移動させます。
【2025年版】AviUtlの使い方と編集方法ガイド
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AviUtl(エーブイアイユーティル)とは、国産の無料動画制作ソフトで、拡張性と高いカスタマイズ性を備えた高機能なツールです。もともとはAVIファイルの簡易編集を目的に開発されましたが、拡張プラグインの導入により、現在では高度な動画編集やエフェクト処理、アニメーション作成なども可能です。シンプルなインターフェースながらも自由度が高く、自分好みにカスタマイズできる点が魅力で、個人の映像制作やYouTube用動画編集など幅広いシーンで活用されています。
AviUtlの使い方や編集機能に加え、AviUtlのダウンロード方法やインストール手順についても詳しく解説しています。
AviUtlインストール後の初期設定
まず、AviUtlをインストールした直後に行うべき初期設定の手順について解説します。快適にAviUltで動画編集を始めるために、最初に設定しておきたいポイントを押さえておきましょう。
1. 拡張編集プラグインを読み込む
AviUtlを本格的に使うには、「拡張編集プラグイン」の導入が不可欠です。「AviUtlのお部屋」公式サイトから「拡張編集Plugin」をダウンロードし、解凍後にフォルダ内のファイルをAviUtl本体と同じフォルダに移動することで、プラグインがAviUtlと統合され、拡張編集機能が利用可能になります。
ダウンロード先:
AviUtl起動後、「設定」→「拡張編集の設定」を開くと、拡張編集ウィンドウが表示されます。
2. 入力プラグインをダウンロード・導入する
AviUtl単体では読み込める動画形式が限られているため、より多くの形式に対応するには入力プラグイン「L-SMASH Works」の導入が必要です。
まず、AviUtlをインストールしたフォルダ内に「Plugins」という名前のフォルダを作成します。次に、次のリンク先からZIPファイルをダウンロードします。
ダウンロード先:
ZIPファイルを解凍し、中に含まれている次の4つのファイルを「Plugins」フォルダに移動してください。
AviUtlを起動後、「ファイル」→「環境設定」→「入力プラグインの優先度の設定」を開き、「L-SMASH Works File Reader」が認識されているか確認します。表示されていれば導入成功です。標準プラグインとの競合を避けるため、優先度をリストの下に移動しておくとより安定して動作します。
3. 出力プラグインをダウンロード・導入する
編集した動画を書き出すには、出力プラグインの導入も必要です。初心者におすすめなプラグインが「かんたんMP4出力」です。導入することで、面倒なエンコード設定なしにMP4形式で手軽に動画を出力できます。
ダウンロード先:
かんたんMP4出力(出力プラグイン)
ZIPファイルを解凍すると「easymp4.auo」というファイルが含まれているので、これを入力プラグイン「L-SMASH Works」の導入時に作成した「Plugins」フォルダに移動してください。
正しく配置されていれば、AviUtlのメニュー「ファイル」→「プラグイン出力」から「かんたんMP4出力」が表示されるようになります。これで高画質なMP4形式の動画を簡単に保存できるようになります。
4. 基本ウィンドウを設定する
入力・出力プラグインの導入が完了したら、AviUtlの基本ウィンドウの表示設定を行いましょう。編集作業を快適に進めるためには、タイムラインや再生ウィンドウを表示しておくことが重要です。
タイムラインを表示する
ウィンドウの位置やサイズはドラッグで自由に調整できます。自分にとって作業しやすいレイアウトを見つけましょう。
再生ウィンドウを表示する
この設定を行うことで、動画編集を始めるための基本的な作業環境が整います。
タイムラインに動画を追加する方法
編集作業を始めるには、まず動画素材をタイムラインに追加する必要があります。AviUtlでは、編集したい動画ファイルや画像ファイルをタイムラインにドラッグ&ドロップするだけで、簡単にインポートできます。
別の方法としては、タイムライン上で右クリックし、「新規プロジェクトの作成」→「OK」と進んだあと、再度タイムライン上で右クリックして「メディアオブジェクトの追加」→「動画ファイル」→「参照ファイル」の順にクリックし、追加したいファイルを選択することも可能です。
ファイルを追加すると、メインウィンドウや再生ウィンドウに動画の内容が表示され、編集の準備が整います。
このステップが完了すれば、カットやトリミング、エフェクト、字幕、BGMの追加など、具体的な編集作業に進むことができます。
動画をカット・トリミングする方法
ここでは、動画編集の基本となる「カット」と「トリミング」の操作方法を紹介します。映像の不要な部分を削除したり、必要な範囲だけを切り出したりすることで、動画の仕上がりが格段に向上します。
カットの方法
カットとは、動画内の不要な部分を取り除く基本的な編集操作です。AviUtlでは、以下の手順で簡単にカットできます。ショートカットキーを設定していれば、よりスムーズに作業できます。
1. カットしたい位置に赤い縦線(現在フレーム)を移動する
タイムライン上に表示される赤い縦線を、削除したいシーンの始点や終点にドラッグして移動させます。
2.「分割」して切り離す
赤い縦線を合わせた位置で、動画オブジェクトを右クリックし、「分割」を選択します。
これにより、削除対象の部分が前後から切り離されます。
3. 不要な部分を削除する
分割された不要な部分を右クリックし、「削除」を選択します。これで該当シーンがタイムラインから取り除かれます。
編集後は再生ウィンドウで確認し、シーンのつながりに違和感がないかチェックしましょう。切り替えのタイミングを意識することで、より自然で完成度の高い動画に仕上がります。
トリミングの方法
トリミングは、映像の上下左右の不要な部分を切り取る操作です。作業方法は拡張編集プラグインの有無によって異なります。
拡張編集プラグインなしの場合
上部メニューの「設定」→「クリッピング&リサイズの設定」を開き、数値を入力して上下左右の長さを調整します。
拡張編集プラグインありの場合
タイムライン上の動画オブジェクトをダブルクリックすると、「動画ファイル」ウィンドウが表示されます。右上にある「+」ボタンをクリックし、「クリッピング」を選択します。
そうすると、上下左右のトリミング範囲を数値で調整できるパラメータが表示されるので、必要に応じて設定を変更しましょう。
複数の動画をひとつに結合する方法
AviUtlを使えば、複数の動画ファイルを1本の動画にまとめて結合可能です。
1. 全ての動画ファイルを読み込み、タイムライン上に並べる
結合したい動画ファイルを、タイムラインにドラッグ&ドロップして順番に読み込みます。ファイル形式が異なる場合は、事前に同じ形式(例:MP4)に変換しておくとトラブルを防げます。
読み込まれた動画は、それぞれ独立したオブジェクトとしてタイムライン上に配置されます。動画同士の間に隙間ができないよう、隣接させて順番に並べましょう。隙間があると、その部分が黒い画面として出力されてしまうため注意が必要です。
2. トランジションやフェードを挿入(任意)
自然な切り替えを演出したい場合は、動画同士の間に「フェードイン」「フェードアウト」やクロスディゾルブなどのエフェクトを追加するのもおすすめです。拡張編集プラグインを使用して、「+」から「フェード」や「シーンチェンジ」を挿入できます。
動画の結合が完了したら、「かんたんMP4出力」などの出力プラグインを使って1本の動画として保存します。
「かんたんMP4出力」を使った動画の出力方法は、この記事の後半で解説します。
動画に音楽(BGM)を追加する方法
カット操作に慣れてきたら、動画に音楽(BGM)を加えて、より魅力的な作品に仕上げてみましょう。AviUtlでは、外部の音楽ファイルを使って簡単にBGMを挿入できます。
1. BGM素材を準備する
AviUtlには音楽素材が付属していないため、まずはフリー音楽素材サイトからBGMをダウンロードしましょう。おすすめのサイトは次のとおりです。
素材はAviUtlで使える形式(例:.mp3、.wav)で保存しておきましょう。
2. BGMをタイムラインに挿入する
準備した音楽ファイルを、AviUtlのタイムライン上の空いているレイヤーにドラッグ&ドロップするだけで、BGMを簡単に挿入できます。
挿入後は、再生ウィンドウでも音楽が反映されます。
3. 音量や再生位置を調整する
挿入したBGMをダブルクリックすると、画面右上に設定パネルが表示され、次のような調整が可能です。
BGMの再生タイミングを動画に合わせることで、より自然で印象的な仕上がりになります。
4. 最終確認を行う
編集が完了したら、再生ウィンドウで動画全体を再確認しましょう。特にシーンの切り替え部分や重要な場面で、BGMが違和感なく流れているかをチェックしてください。
BGMをうまく活用することで、視聴者の印象に残る動画を作成できます。ぜひ挑戦してみてください。
動画に字幕を追加する方法
動画に字幕を加えることで、視聴者への情報伝達が明確になり、動画のクオリティも格段にアップします。AviUtlでは簡単な操作で字幕を追加できます。ここでは、基本的な字幕の入れ方を解説します。
1. タイムラインを右クリックして「テキスト」を追加する
字幕を挿入したい位置でタイムラインを右クリックし、表示されたメニューから「メディアオブジェクトの追加」→「テキスト」を選択します。
これにより、タイムライン上に字幕用のテキストオブジェクトが追加されます。
2. テキストを入力する
タイムライン上に「テキスト」オブジェクトが追加され、同時に右側にテキスト編集ウィンドウが表示されます。
入力欄に表示したい文字を入力しましょう。
3. フォントや色などを調整する
テキスト編集メニューでは、フォントの種類やサイズ、色、文字の位置などを自由に変更できます。シーンに合ったスタイルに調整しましょう。
字幕を使えば、セリフや解説を視覚的に伝えられるため、より多くの視聴者にとって親しみやすく、理解しやすい動画になります。再生ウィンドウで確認しながら、最適な表示タイミングやデザインに整えていきましょう。
4. 最終確認を行う
字幕の編集が完了したら、再生ウィンドウで動画全体を確認し、表示タイミングやデザインに違和感がないかチェックしましょう。
特にセリフと字幕のズレや、読みづらい配色になっていないかを確認することが大切です。細かな修正を加えることで、完成度の高い映像に仕上げられます。
完成した動画を保存・出力する方法
続いて、完成した動画を保存する作業に進みましょう。
AviUtlでは、初心者でも簡単に扱える「かんたんMP4出力」プラグインを使って、高画質なMP4形式で動画を保存できます。
MP4は、画質を保ちながらファイルサイズを抑えられる形式で、YouTubeをはじめとする多くの動画共有サイトやスマートフォン・PCでも広く対応しています。そのため、出力形式としてMP4を選ぶのが最も無難で便利です。
AviUtlでMP4形式の動画を出力する手順
「かんたんMP4出力」プラグインを導入済みであれば、次の手順で出力できます。
1.「かんたんMP4出力」を選択する
上部メニューの「ファイル」→「プラグイン出力」→「かんたんMP4出力」をクリックします。
2. ファイル名を入力する
表示されたウィンドウの「ファイル名」欄に、保存したい動画の名前を入力します。
3. 保存先を指定する
「保存先フォルダー」を選択し、動画ファイルを保存したい場所を指定します。
4.「保存」をクリックする
最後に「保存」ボタンをクリックすると、動画の出力が開始されます。数分でMP4形式の動画ファイルが指定したフォルダーに保存されます。
出力が完了すると、指定したフォルダにMP4形式の動画ファイルが保存されます。
高画質で保存するためのポイント
より高品質な動画を保存するには、次の設定にも注意しましょう。
AviUtlの代替ソフトならMovavi Video Editorがおすすめ
Movavi Video Editorは、WindowsとmacOSの両方に対応した使いやすい動画編集ソフトです。AviUtlに比べてインストールが簡単で、初めての方でもすぐに編集を始められます。4Kなどの高解像度動画の編集にも対応しており、AIによる背景削除や手ぶれ補正などの機能も搭載しています。さらに、豊富なフィルターやエフェクト、BGM・ナレーションの細かな調整が可能な高度な音声処理機能も備えており、クオリティの高い動画を手軽に作成できます。
まとめ
この記事では、AviUtlでの編集方法をご紹介しました。AviUtlはWindowsで無料で使える優れた編集ソフトですが、導入や設定がやや複雑で、機能面にも制限があります。Macをご利用の方や、より高機能な動画編集を求める方には、Movavi Video Editorのような洗練された代替ソフトをおすすめします。
Movavi Video Editor
*無料版のMovavi Video Editorにはビルドによっては次の制限がある場合があります:エクスポートしたクリップに透かしが入ります。ビデオをエクスポートする際にはビデオは60秒またはオーディオは1/2の長さ制限があり、一部の高度な機能は使用できません。
よくある質問
基本操作は可能ですが、初期設定やプラグイン導入に少し知識が必要です。解説サイトや動画を活用すれば、初心者でも扱えるようになります。
AviUtl単体ではMP4形式の出力ができません。「かんたんMP4出力」などの出力プラグインを導入すれば、MP4形式で簡単に保存できます。
AviUtlはWindows専用です。Macで使うには仮想環境が必要ですが、手間がかかるため、Mac対応のMovavi Video Editorがおすすめです。
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